偽物のバイアグラが流行している!偽物と見分けはつく?

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バイアグラの偽物とは?

シルデナフィル、商品名・バイアグラは世界的に知られたED(勃起不全)治療薬であり、 1998年にアメリカ医薬品メーカー・ファイバーが販売を開始しました。夢のED治療薬として、発売当初から世界中で『夢の新薬』と騒がれ、日本でも米国での市販から間もない同年6月頃から、狭心症患者でニトログリセリンなどの硝酸エステル薬を服用している人(主に高齢者)などを中心に、インターネットを通じた並行輸入品の購入が進み、瞬く間に日本国内を席巻しました。しかし、これらの人々の中でバイアグラを服用して性行為を行った直後に、心停止に陥って死に至る事例が国内で数件発生する事態となって国は対策を迫られます。

そして、まずは安全性を図るべく、専門医師の診断と処方箋が必要となる医療用医薬品(現・処方箋医薬品)として正規販売することとなり、厚生省は併用禁忌による副作用死、いわゆる薬害を抑止の観点からも、日本国内での臨床試験を実施せずに米国の承認データを転用するスピード審査を実施し、アメリカに遅れること数ヶ月という驚異的な速さで1999年(平成11年)1月25日に製造承認され、それを受けて3月23日よりファイザーから医療機関向けに販売されました。

その後、その需要の高さから日本でも世界各国同様、バイアグラは大人気となり、それに伴い、模倣薬、偽物の類が市場に流れてくるようになりました。人気があるから、当然それに乗っかって儲けようとする者も多くいて、そのため、世界中でバイアグラの偽物が製造され、日本にもそれが入ってくるようになります。まさにその状態は偽物の流行と言ってもいいもので、買い手の心理としては、効き目が同じならば、どこのメーカーでも構わない、安ければ安い方がいい、という単純な考えから偽薬、模倣品に手を出すということのようですが、しかしながら、当然、そのような偽物に安全性の担保などがあるはずもなく、世界中で偽造バイアグラによる健康被害が発生して大問題となっています。

典型的な例として、シンガポールでは、2008年2月から5月頃にかけて、偽造ED治療薬やその他・漢方薬(精力剤の類)など3種を服用した患者において、低血糖からくる昏睡などの重篤な発症例が頻発しました。2008年5月時点で確認出来ている患者数だけで40人あまり、疑いの強い患者は87人にものぼり、そのうち4名は死亡しています(うち2人が偽造ED治療薬による死亡と特定)。日本国内においても、正規品でない並行輸入品や、インターネットを通じた個人輸入品などで健康被害などのトラブルが多く報告されていますので、注意が必要です。